おまとめローンの審査を徹底解説!基準や通過のポイント・落ちたときの対処法
※本コラムの内容は、弊社の商品の内容を説明するものではありません。
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おまとめローンを利用する際は、審査に通過する必要があります。審査基準は公開されていないため、「どの金融機関の審査が厳しい」といったことは一概にいえません。
おまとめローンの審査に通るためには、金融機関から「返済能力や信用力がない」と判断されないことが必要です。そのためにも、おまとめローンを申し込む際は「書類の不備をなくす」「可能な範囲で借り入れを返済しておく」といった準備を心がけましょう。
- おまとめローンの審査内容
- おまとめローンの審査に通るための対策
- おまとめローンの審査に落ちたときの対処法
おまとめローンの審査基準は金融機関によって異なる?どこが厳しい?
おまとめローンを利用する際は、審査に通過する必要があります。「通りやすいおまとめローンを知りたい」と考える方がいるかもしれませんが、「この金融機関は厳しい」といった内容は断言できません。
おまとめローンは銀行や貸金業者などさまざまな金融機関が提供していますが、審査基準はいずれも非公開となっています。各社は独自の基準や信用情報の評価基準に基づいて審査しており、同じ条件の申込者でも結果が異なることがあります。
そのため「年収が〇〇円以上なら通る」「他社借入が〇件なら通る」といった明確な基準はありません。「この金融機関の審査なら通りやすい」といった噂に惑わされず自分の返済能力や信用情報を把握し、できる対策をしたうえで申し込むことが、審査通過につながるといえるでしょう。
おまとめローンの審査の流れ
おまとめローンの審査の流れは金融機関によって多少異なりますが、ここでは主な流れを説明します。仮審査と本審査を分けて説明しますが、分けて行われない場合もあります。

仮審査:申込情報に基づく簡易的な審査
仮審査では、WEBや電話などを通じて申込者が記入した情報をもとに、簡易的な信用力チェックが行われます。確認されるのは、申込時に入力した年収や勤務先、借入件数・借入残高や希望額などです。
仮審査の結果は早ければ当日中、遅くとも数日以内に通知されます。この段階ではまだ書類の提出が不要であることが多く、あくまで融資の可能性があるかを判断します。
本審査:書類・信用情報の確認、在籍確認などの詳細な審査
仮審査が通過したら、本審査に進みます。本審査では、本人確認書類や収入証明書類などの提出を求められます。本人確認書類や収入証明書類には、以下のようなものがあります。
本人確認書類の例
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート(所持人記入欄があるもの)
- 住民票
- 在留カード・特別永住者証明書 など
収入証明書類の例
- 源泉徴収票
- 給与明細書/賞与明細書
- 課税証明書/特別徴収税額の決定通知書
- 確定申告書 など
提出した書類の情報に基づいて、返済能力や現在の借入状況などチェックします。
本審査では、信用情報機関に信用情報の照会が行われます。信用情報機関とは、消費者と金融機関の健全な信用取引を支えるために、加盟する金融機関から登録されるクレジットやローンに関する信用情報を扱う機関です。信用情報を通して過去の返済延滞有無や現在の借入情報などを確認し、返済能力を確かめます。
本審査では、勤務先への在籍確認の電話連絡が入ることがあります。申込者が申告した勤務先に本当に勤務しているかを確認するために行われます。
契約:条件に同意して融資実行
本審査を通過後、契約手続きに進みます。ここでは、借入金額や金利、返済期間や月々の返済額などを正式に決定されますので、内容を確認・同意したうえで契約してください。
契約はWEB完結できる金融機関も多く、来店不要で手続きできる場合もあります。契約完了後、自分で契約中の借り入れをすべて返済するか、おまとめローンの金融機関が他社ローンの完済を行います。その後、おまとめローンの利用が開始するという流れです。
おまとめローンの審査で確認される内容
おまとめローンの審査では、属性情報と信用情報が確認されます。ここでは、それぞれの内容を説明します。

属性情報:収入・雇用形態・勤続年数などの基本データ
属性情報とは、以下のような申込者の生活基盤に関する情報を指します。
属性情報の例
- 年収
- 職業
- 雇用形態(正社員・契約社員など)
- 勤続年数
- 家族構成
- 住居状況 など
属性情報は本人の返済能力を判断するための参考にされます。例えば同じ収入でも、正社員として数年働いている方と、転職直後の方では評価が変わる場合があるでしょう。
また、派遣社員やアルバイトは、正社員よりも返済能力が不十分と判断されることもあります。審査に通過するためには、安定した収入がどれだけ見込めるかがポイントと考えられます。
信用情報:過去の借り入れ・返済の履歴
信用情報とは、クレジットカードやローンの利用履歴、返済状況、延滞の有無などを記録した情報です。株式会社シー・アイ・シー(CIC)や株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)などの信用情報機関に登録されています。
たとえ収入が多くても、過去に長期延滞や債務整理歴があれば審査が不利になるかもしれません。一方きちんと返済を続けてきた履歴は、信用力があるという裏付けになります。
おまとめローンの審査に通らない人の特徴
おまとめローンの審査内容は公開されていないため、「このような人は審査に通らない」と断言することはできません。しかし、一般的には以下のような場合、審査に通りづらいと考えられています。

収入が不安定または不足している
収入が不安定または不足している方は、おまとめローンの審査に通らない可能性があります。おまとめローンは総量規制の対象外ですが、収入に対して過剰な借り入れがあると今後の返済が困難と判断されるためです。
収入があっても、アルバイトやパート、派遣社員や自営業などの雇用形態は、収入の安定性が低いとみなされるかもしれません。正社員と比べて、審査に不利になることも考えられます。また、勤続年数が短すぎる場合も、「すぐに退職するかもしれない」というリスクと見なされることがあります。
延滞や債務整理の履歴がある
信用情報に延滞や債務整理歴が記録されている方は、審査で不利になる可能性が高いと考えられます。延滞や債務整理の履歴は「返済能力や信用力に問題がある」と見なされるためです。
債務整理とは
自己破産や任意整理、個人再生などのこと
契約内容や返済状況などの信用情報が保有される期間は、「契約期間中」および「契約終了後5年以内」と定められています。延滞の記録が残っていると考えられる場合は、「記録が消える約5年後まで待つ」という選択肢も視野に入れる必要があるかもしれません。
借入件数や借入金額が多すぎる
おまとめローンの審査では、借入件数と借入金額を確認されるといわれています。たとえ一件ごとの金額が小さくても、借入先が数多くある場合は「資金管理能力に問題があるかもしれない」と判断されるかもしれません。
また借入金額が高すぎると「返済が困難」と見なされ、審査に落ちる場合もあります。借入情報はすべて信用情報機関に登録されているため、隠すことはできません。借入件数や借入金額が多い場合は、返済を優先することも検討しましょう。
短期間に複数のローンに申し込んだ
ローンへの申込情報は、信用情報機関にすべて記録されます。短期間で申し込みの件数が多い場合、金融機関側から見ると「お金に困っている」「焦っている」といった印象を与え、審査で不利になるかもしれません。
申込履歴は、信用情報として半年間記録されます。審査に通るためには短期間にいくつも申し込むのではなく、まずは1つの金融機関の審査結果を待ってから慎重に申し込むことが重要です。
申込内容に虚偽や不備がある
申込内容に虚偽があったり、記入ミスがあったりした場合、審査に落ちる可能性があります。
金融機関は、申込情報や信用情報を提出書類とあわせて確認します。提出された情報に誤りがあった場合、故意ではないとしても「意図的な虚偽ではないか」と判断されるかもしれません。
住所や勤務先の電話番号が正確でなかったり、書類が不鮮明だったりすると、審査に時間がかかったり、通過できなかったりすることも考えられます。
おまとめローンの審査に通るための準備と対策
おまとめローンの審査に通りやすくするために、以下のような準備をしておきましょう。
これらをすることで必ずしも審査に通過するとは言い切れませんが、有利に働く可能性が考えられます。
申込内容を正確に、誠実に記入する
審査では、申込フォームの記入内容と信用情報や提出書類の整合性が重視されます。申込内容に記入ミスや誤字、曖昧な情報があった場合は、信用力が疑われることも考えられます。
審査の時間をできるだけ短くするためにも、収入や勤務先、借入情報などは正確に記入しましょう。
必要書類を準備し、不備なく提出する
本人確認書類や収入証明書類に不備があると、審査が滞ったり、再提出が必要になったりすることがあります。
特に収入証明書類は、直近の源泉徴収票や給与明細など金融機関の指定に合わせたものを準備する必要があります。申し込む前に、提出書類の漏れがないか確認しましょう。スマホで撮影する場合も、写真が不鮮明にならないよう注意してください。
在籍確認の電話に対応できるよう事前に準備する
おまとめローンの本審査では、勤務先への在籍確認が行われることが一般的です。「勤務先にローンの利用を知られたくない」と思う方がいるかもしれませんが、在籍確認はプライバシーに配慮されて行われます。オペレーターの個人名で電話をかける場合が多いため、ローンの在籍確認であることが電話に出た方に知られる可能性は低いでしょう。
在籍確認ができなければ、「本当に勤務しているかがわからない」「収入源が不明確」と見なされ、審査に落ちる可能性があります。事前に「自分宛に電話があるかもしれない」と職場に伝えておく、必ず誰かが出られる直通の電話番号を記入するといった対策をするとよいでしょう。
電話での確認が難しい場合は相談できる場合もあるため、事前に金融機関のWEBサイトなどで確認しておきましょう。
利用していないクレジットカードやカードローンを解約する
利用していないクレジットカードやローンの契約が多数あると、金融機関から「将来的に多額の借り入れをする可能性がある」と判断され、審査に不利な影響を与えることが考えられます。
不要な契約は解約して整理することで、審査通過の可能性を高めやすくなります。おまとめを行う前に解約できる契約がないか、確認しましょう。
他社借入を整理して件数を減らす
おまとめローンは借り入れの1本化が目的ですが、あまりにも借入件数が多い状態では「資金管理に問題がある」と判断されることがあります。事前に少額の借り入れを完済して整理するのがおすすめです。
例えば借入残高が5万円以下の小口のローンが複数ある場合は、可能な範囲で完済しておくとよいでしょう。件数が減り、審査通過の可能性を高められるかもしれません。
不安な場合は信用情報に延滞や異動情報がないかチェックする
信用情報に延滞や異動情報があると、審査に不利になる傾向があります。過去に延滞した経験があり、今も信用情報が記録されているかを確かめたい場合は、CIC、JICCなどの信用情報機関に情報開示請求を行いましょう。自身の信用情報を確認できます。
信用情報に問題がある場合は、記録が消えるまでの期間を把握して申込時期を調整することも検討しましょう。
おまとめローンの審査に落ちたらどうする?具体的な対処法
おまとめローンの審査に落ちた場合の対処法としては、以下のようなものがあります。
信用情報を確認し、審査落ちの原因を推測する
審査に落ちたとしても、金融機関に落ちた原因を確認することはできません。理由として考えられるものを推測して、そこを解消することが大切です。
まずは、CICやJICC、KSCなどの信用情報機関に情報開示を請求し、自身の信用情報を確認しましょう。延滞や債務整理の履歴がある場合、それが審査に影響している可能性があります。信用情報に問題がある場合は記録が消えるまでの期間を確認して、申込時期を調整することも検討してください。
借入件数や借入金額を減らしてから再度申し込む
借入件数や借入金額が多い場合、返済能力に不安があると見なされて審査に通りにくくなります。
すでに借り入れがある場合は、借入件数や借入金額を減らせないかを確認しましょう。借り入れを整理してから再度申し込むことで、審査に通りやすくなる可能性があります。
申し込みのタイミングを見直す
短期間に複数のローンに申し込むと、信用情報に「申込情報」が記録されて審査が不利になることがあります。審査に落ちた場合は、6カ月以上の期間を空けてから再度申し込むことが望ましいと考えられています。
短期間に複数のローンを申し込んでいる場合は、申し込みのタイミングを見直すことを検討しましょう。
よくある質問
おまとめローンの審査基準は?厳しいですか?
おまとめローンの審査に通らない原因は何ですか?
- 収入が不安定または不足している
- 延滞や債務整理の履歴がある
- 借入件数や借入金額が多すぎる
- 短期間に複数のローンに申し込んだ
- 申込内容に虚偽や不備がある