住宅ローンの事前審査とは?かかる日数・必要書類・審査に落ちる理由も解説
※本コラムの内容は、弊社の商品の内容を説明するものではありません。
更新日:
住宅ローンの審査は、「事前審査」と「本審査」に分かれていることが一般的です。事前審査に通過しなければ本審査に進むことができません。
事前審査ではどのようなことが確認されるのか、どの書類が必要なのかをあらかじめ把握し、スムーズに審査が進むようにしておきましょう。
- 住宅ローンの事前審査で確認されること
- 住宅ローンの事前審査と本審査の違い
- 住宅ローンの事前審査で落ちてしまったときの対処法
住宅ローンの事前審査(仮審査)とは
住宅ローンの事前審査とは、本審査の前に実施される簡易的な審査です。金融機関によっては「仮審査」ということもありますが、同様の意味です。
マイホームを購入するにあたり、事前に利用したい金融機関の審査に申し込み、借り入れができそうかを判断できます。
住宅ローンの事前審査から融資までの流れ
住宅ローンの事前審査から融資までの流れは、次のとおりです。
- 事前審査(仮審査)を受ける
- 本審査を受ける
- 契約手続きをする
- 保険の加入手続きをする
- 融資が実行される
事前審査に申し込み、審査に通過したら本審査を受け、本審査に通過後、契約を行います。住宅ローンの種類や契約内容によっては、団体信用生命保険(団信)に加入する必要があり、その場合は保険の加入手続きが必要です。
各種手続きの完了後に融資が実施され、同時に購入した住宅が引き渡されます。
住宅ローンの審査で確認されること
国土交通省 住宅局が公開した「令和6年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」によると、9割以上の金融機関が、次の項目を審査の対象としています。
- 完済時年齢
- 健康状態
- 借入時年齢
- 年収
- 勤続年数
- 返済負担率
- 担保評価
返済負担率とは、収入に占める年間返済額の割合であり、「返済比率」ということもあります。これら以外にも、さまざまな項目が審査の対象となっています。
住宅ローンの事前審査にかかる日数
金融機関や審査状況によって異なりますが、事前審査に申し込んで結果が出るまで、1日から1週間程度かかることが一般的です。長い場合は10日程度かかることもあります。
この期間を超えているときは、金融機関に問い合わせをしてみましょう。
住宅ローンの事前審査の必要書類
住宅ローンの事前審査では、次の書類の提出が必要です。
| 本人確認書類 |
運転免許証 パスポート 住民票 など |
|---|
| 収入証明書類 |
源泉徴収票 確定申告書 給与明細書 など |
|---|
| 物件に関する資料 | 物件チラシ など |
|---|
なお、金融機関によって必要書類が異なる可能性があります。WEBサイトなどで確認してみましょう。
事前審査と本審査の違い
事前審査と本審査では、「審査で確認される項目」「審査結果が出るまでの日数」「提出する書類」の3つに違いがあります。
審査で確認される項目
審査で確認される項目に違いがあり、事前審査のほうが簡易的です。収入証明書類や本人確認書類を提出するため、それらからわかる情報が審査されるでしょう。
なお、金融機関では「事前審査(本審査)では何を審査する」「どういう基準で審査をする」ということは公表していません。
審査結果が出るまでの日数
審査にかかる日数も異なり、事前審査のほうが短いことが特徴です。
事前審査は1日〜1週間程度、本審査は1週間~3週間程度かかることが一般的です。
これはあくまでも目安の日数です。書類の提出不備などがあった場合、目安の日数より長くなる可能性があります。
提出する書類
事前審査では、本人確認書類と収入証明書類、物件に関する資料のみでしたが、本審査ではより多くの書類が必要になります。
売買契約書や住宅地図など複数の「物件確認書類」、団信に加入する場合は保険に関する各種書類、住民票謄本などを提出します。また、申込時の条件によってはさらに多くの書類が必要です。
本審査ではさまざまな書類が必要になるため、住宅ローンの申し込みを検討している段階で、申し込みたい金融機関ではどのような書類が必要かを事前に確認しておきましょう。また、事前審査の結果が出るまで数日かかるため、その間に準備しておくことがおすすめです。
住宅ローンの事前審査は複数の金融機関で受けられる?
住宅ローンの審査は、事前審査であれば複数の金融機関に申し込むことができます。
「◯社までしか申し込めない」という制限はありません。
事前審査を同時に複数の金融機関で受けるデメリット
審査結果がわかるまで数日はかかるため、1社に申し込んで落ちてしまう、また申し込みをするといった場合、事前審査に通過するまでの時間がかかりすぎることがあります。そのため、事前審査においては同時に複数の住宅ローンに申し込む大きなデメリットはないでしょう。
ただし、事前審査に申し込む金融機関ぶんの書類(またはコピー)を用意することは、デメリットだと感じる方もいるかもしれません。また、どの金融機関の住宅ローンに申し込み、どのような審査結果が来たか、といった管理も必要です。
そのため、金利などの条件を比較して、第一希望から第三希望に絞って申し込むのがおすすめです。
住宅ローンの事前審査に申し込むタイミング
事前審査に申し込むタイミングに明確な目安はありません。一般的には購入したい物件を決めたときなどが多いでしょう。審査に時間がかかることがあるため、気になる物件を見つけたらできるだけ早めに、金融機関を探して申し込んだり、取り引きのある銀行などに相談したりしてみましょう。
事前審査の申し込みから1週間程度、本審査から融資までが約1ヵ月と想定した場合、事前審査から2ヵ月以内には融資が受けられるでしょう。
住宅ローンで融資されたお金は、ローン契約者の口座に振り込まれます。なお、振り込みと同時に住宅販売会社に支払われるように手続きすることが一般的です。住宅販売会社が提携する金融機関で住宅ローンを契約した場合、契約者の口座に振り込まれることなく、住宅販売会社に振り込まれることもあります。
事前審査に通過しても本審査に落ちることはある
事前審査に通過したからといって、本審査も通過するとは限りません。
事前審査は簡易的な審査であり、本審査は追加で書類を提出し、より多くの項目が審査されます。スムーズな審査のために、本審査では書類や入力事項に不備がないよう、十分に準備して申し込みましょう。
住宅ローンの事前審査に落ちる原因
住宅ローンの事前審査に落ちる理由としては、次のようなことが考えられます。
明確な審査基準はどの金融機関でも公表されておらず、落ちた理由が伝えられることはないと考えられます。もし審査に落ちてしまったときは、これらの理由のなかから自分に当てはまるものがあるかを考えてみましょう。
ローンの借入残高が多い
ローンや、クレジットカードのリボ払いなど借入残高が多い場合、住宅ローンの審査に影響を与えることがあります。
「ローンは◯社までしか契約できない」「ローンがあると住宅ローンの審査に通過できない」というわけではありませんが、借入件数や借入金額によっては、審査に影響があると把握しておきましょう。
過去に返済・支払いで延滞した経験がある
過去に、ローンの返済や分割払い、クレジットカードの支払いにおいて、一定期間以上遅れてしまった経験がある場合、住宅ローンの審査に影響を与えている可能性があります。
過去に返済や支払いに遅れたことは、「信用情報機関」で情報開示をして、どのような信用情報が記録されているか確認できます。気になる方は信用情報機関に信用情報の開示を依頼してみてもよいでしょう。なお、情報開示には手数料がかかり、本人のみが手続きできます。
収入が不安定である
住宅ローンは正社員以外も申し込みができますが、収入が不安定な雇用形態、業種の場合、審査に影響があるかもしれません。
住宅ローンは借入期間が30年や35年のように長期になるため、収入の安定性も重要だといえます。
勤続年数が短い
転職したばかりや開業・独立したばかりの場合、住宅ローンの審査に影響に与える可能性があります。
住宅ローンによっては、申込条件に「勤続(開業)◯年以上」と記載されていることがあります。条件を満たさないときは、住宅ローンに申し込むことができません。
借入時・完済時の年齢が高い
借入時、完済時の年齢も審査項目であり、重要視されているでしょう。
借入時の年齢が高いと、完済までの期間は短く設定することになります。これは、月々の返済額が増え、返済負担率の上昇にもつながります。
住宅ローンの事前審査に落ちたあとの対処法
住宅ローンの事前審査に落ちてしまったときは、次のことを考えてみましょう。
借入希望額を下げる
借入希望額が高くなるほど、返済負担率も上昇します。返済負担率は審査で確認されることが多い項目のひとつであるため、負担が大きいほど審査に影響を与えるでしょう。
借入希望額、返済負担率を下げる手段としては、住宅ローンの頭金を増やす方法があります。住宅ローンで借りる金額を減らすことで、返済負担率も下げることができます。
今ある借り入れを完済する
借入金額や借入件数は、住宅ローンの審査に影響を与える可能性があります。そのため、カードローンやクレジットカードのキャッシング枠でお金を借りていたり、クレジットカードのリボ払いや分割払いをしていたりする方は、住宅ローンの申込前に完済しておくのが望ましいでしょう。
完済が難しい場合は、借入残高をできるだけ減らす、複数借り入れている場合は、借入残高が少ない1社を完済するのがおすすめです。
借り入れは住宅ローンの審査に影響するだけではなく、住宅ローンの返済も重なることで、月々の返済の負担も大きくなります。できるだけ借入件数は減らしておきましょう。
ペアローンを利用する
ペアローンとは、夫婦や親子などの2人(ペア)で申し込むことができる住宅ローンです。2人が住宅ローンを契約し、お互いが連帯保証人になるという仕組みです。
2人の収入を合算して住宅ローンに申し込めるため、1人で申し込むときと比較して審査によい影響が期待できます。
住宅ローン申込前に転職・独立を避ける
勤続年数は審査で重視される項目のひとつで、長いほうがよいと考えられます。住宅ローンの申込前に転職や独立することはできるだけ避けるようにしましょう。
転職を検討している方は、転職後数年してから住宅ローンに申し込む、または、住宅ローンの契約後に転職するのがおすすめです。
また、金融機関によっては一定年数以上の勤続年数であることが、住宅ローンの申込条件とされている場合があります。
別の住宅ローンの事前審査に申し込む
住宅ローンの事前審査は、複数の金融機関で申し込むことが可能です。もし審査に落ちてしまっても、異なる金融機関で住宅ローンを探して申し込みをしてみましょう。
審査に落ちたあと、別の住宅ローンに申し込む際は、カードローンの返済などできることがあれば、対策をしたうえで申し込んでみてください。
よくある質問
住宅ローンの事前審査にかかる日数はどれくらいですか?
実際には金融機関によって異なり、審査状況などによって前後する可能性があります。
住宅ローンの事前審査の結果がなかなか来ません。どうしたらいいですか?
金融機関によって審査にかかる時間が異なるため、問い合わせをする前に、金融機関のWEBサイトなどを見て事前審査に要する時間を確認しておきましょう。
住宅ローンの事前審査は物件が未定でも申し込むことはできますか?
物件が未定の時点で事前審査に申し込むことで、「自分はいくらまでの住宅ローンを利用できるのか」といったことを確認しやすくなります。自分の収入などにあった無理のない物件探しをするためにも、事前審査が役立つでしょう。
なお、物件が未定の状態で事前審査に申し込めるかは金融機関によって異なります。
住宅ローンの事前審査に必要な書類を教えてください
・本人確認書類
・収入証明書類
・物件に関する資料(物件チラシなど)
住宅ローンの事前審査に申し込むにあたって注意点はありますか?
・入力内容に誤りがないようにする
・提出する書類は金融機関側が定めたものにする
・住宅ローン申込前の転職は避ける
・借り入れがある場合はできるだけ完済、返済しておく
書類の不備は、審査時間が長引く原因になります。十分確認したうえで提出しましょう。


