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ビジネスローン利用時の勘定科目と仕訳。借入時・返済時の例をわかりやすく解説

※本コラムの内容は、弊社の商品の内容を説明するものではありません。

ビジネスローン利用時の勘定科目と仕訳。借入時・返済時の例をわかりやすく解説

ビジネスローンを利用して事業性資金を借り入れた際は、適切な勘定科目を使って仕訳をする必要があります。

仕訳をする前に、ビジネスローンでは何が経費にできるのか、どの勘定科目を使うのかを把握しておきましょう。経理作業や確定申告に関する不明点は、税理士など専門家に相談することをおすすめします。

この記事でわかること
  1. ビジネスローンで経費にできるもの・できないもの
  2. ビジネスローンの仕訳に関する勘定科目
  3. 具体的な仕訳の例
目次

    ビジネスローン利用時に経費にできるもの

    ビジネスローンの利用時に経費にできるものは、次のとおりです。

    ✔経費にできるもの

    • 利息
    • 信用保証料
    • 関連する手数料
    • 収入印紙代

    これらが経費にできる理由としては、ビジネスローンを利用するにあたり必要な費用とされているためです。

    ビジネスローン利用時に経費にできないもの

    利息は経費にできますが、元金の返済にかかるお金は経費にすることができません

    その理由としては、借り入れたものを返済しているだけであり、損益に影響がないためです。

    経費にはなりませんが、借り入れたときの仕訳は必要です。

    ビジネスローン利用時の勘定科目と仕訳の例

    ビジネスローンを利用した際の仕訳に使う勘定科目は、次のとおりです。

    各勘定科目の項目で、仕訳の例も解説しています。ビジネスローンの契約内容などによっては、この勘定科目以外を使う可能性もあります。

    仕訳をする際は、実際の利用金額などに基づいた数字を記載しましょう。

    短期借入金|1年以内に返済するとき

    短期借入金は、返済期限が決算の翌日から1年以内のときに使う勘定科目です。ビジネスローンの返済が1年以内に完了するときは、短期借入金を使って仕訳をします。

    金融機関から事業用の口座に入金されたときや、事業用の口座から返済額が引き落とされたときに使用します。

    ■ビジネスローンで50万円を借り、事業用口座に振り込まれたときの仕訳例

    借方> 貸方
    普通預金 500,000 短期借入金 500,000

    ■月々の返済時の仕訳例(月々3万円+利息の返済)

    借方 貸方
    短期借入金 30,000 普通預金 30,500
    支払利息 500

    長期借入金|1年を超えて返済するとき

    長期借入金は、返済期限が決算の翌日から1年を超えるときに使う勘定科目です。

    仕訳の方法は「短期借入金」と同様で、金融機関から事業用の口座に入金されたとき、事業用の口座から返済額が引き落とされたときに使用します。

    支払利息|利息を支払ったとき

    支払利息とは、借入金に対して支払う利息を仕訳するときに使う勘定科目です。借入金と利息は区別して仕訳を行います。

    ビジネスローンの返済に遅れてしまったときに発生する「遅延損害金」も、支払利息で仕訳を行うことができます。利息と区別するために、摘要欄に「遅延損害金」とメモしておくのがおすすめです。

    ■返済時に元金+利息を返済した場合の仕訳例

    借方 貸方
    短期借入金 30,000 普通預金 30,500
    支払利息 500

    信用保証料は保証期間によって勘定科目が異なる

    銀行融資で事業性資金を借り入れるとき、借り入れる方法によっては、信用保証協会に支払う「信用保証料」が必要です。信用保証料の仕訳も必要ですが、保証期間によって勘定科目が異なります

    支払手数料|当期で支払いが完了するとき

    当期期間内に保証期間が終了する場合、「支払手数料」の勘定科目を使って仕訳をします。この場合は信用保証料を一括で計上できます。

    「支払手数料」の勘定科目は、信用保証料以外にもさまざまな仕訳に用いることが可能です。

    ■100万円を借り入れ、うち5万円を保証料として支払った場合の仕訳例(信用保証期間11カ月)

    ※3月決算法人で、5月に保証料を支払った場合
    借方 貸方
    普通預金 950,000 短期借入金 1,000,000
    支払手数料 50,000

    前払費用|翌期分の支払いをするとき

    融資を受ける前に費用を支払ったときは「前払費用」の勘定科目を使って仕訳をします。

    例えば、翌年1年分の信用保証料の支払いをしたときなどに使います。

    ■500万円を借り入れ、うち20万円を保証料として支払った場合の仕訳例(信用保証期間20カ月)

    ※3月決算法人で、6月に保証料を支払った場合
    借方 貸方
    普通預金 4,800,000 短期借入金 5,000,000
    支払手数料 100,000
    前払費用 100,000

    長期前払費用|翌々期分の支払いをするとき

    前払費用のうち、1年を超える費用の前払を仕訳するときは「長期前払費用」の勘定科目を使って仕訳をします。

    翌期以降、1年を超える保証期間があるときなどに使います。

    ■1,000万円を借り、うち30万円を保証料として支払った場合の仕訳例(保証期間が60カ月)

    ※3月決算法人で、4月に保証料を支払った場合
    借方 貸方
    普通預金 9,700,000 短期借入金 10,000,000
    支払手数料 60,000
    前払費用 60,000
    長期前払費用 180,000

    支払手数料|事務手数料などを支払ったとき

    融資を受けるにあたり事務手数料などを支払っているときは、「支払手数料」の勘定科目を使って仕訳をします。

    信用保証料を仕訳する際も支払手数料の勘定科目を使うため、摘要欄に「事務手数料」など何を支払ったものかがわかるようにしておきましょう。

    ■融資金額から事務手数料(500円)が差し引かれて振り込まれたときの仕訳例

    借方 貸方
    普通預金 499,500 短期借入金 500,000
    支払手数料 500

    租税公課|収入印紙を購入し使ったとき

    租税公課とは、国や地方に納める税金(租税)と、公共団体へ納める手数料や会費(公課)を示した勘定科目です。

    融資を受ける際、書類に収入印紙を貼り付ける場合があります。収入印紙を購入したときの仕訳は、「租税公課」を使って仕訳をします。

    ■1,000万円の融資を受けるにあたり、保証料(10万円)と印紙代(10,000円)が差し引かれて振り込まれたときの仕訳例

    ※3月決算法人で、4月に保証料を支払った場合
    借方 貸方
    普通預金 9,890,000 短期借入金 10,000,000
    支払手数料 100,000
    租税公課 10,000

    カードローン・クレジットカードのキャッシングも基本的には同じ仕訳になる

    事業性資金が借りられるカードローンや、法人カードに付帯するキャッシングも、同様の方法で仕訳をすることができます。使用する勘定科目も同じになるため、この機会に把握しておくとよいでしょう。

    よくある質問

    ビジネスローンを利用したときに使う勘定科目を教えてください

    お金を借りたときは「借入金」、利息を支払ったときは「支払利息」を使います。なお、借入金と利息は区別して仕訳を行いましょう。信用保証料や収入印紙、事務手数料がある場合は、そのほかの勘定科目を用いて仕訳を行います。

    ビジネスローンの借入時・返済時の仕訳方法を教えてください

    ビジネスローンで融資を受け、事業用の口座に振り込まれたときの仕訳は次のとおりです。

    ■ビジネスローンで50万円を借り、事業用口座に振り込まれたときの仕訳例
    ※返済期限が1年以内
    借方 貸方
    普通預金 500,000 短期借入金 500,000
    月々の返済をする際は、借入金と利息を区別し次のように仕訳をします。

    ■月々の返済時の仕訳例(月々3万円+利息の返済)
    ※返済期限が1年以内
    借方 貸方
    短期借入金 30,000 普通預金 30,500
    支払利息 500
    金額などはあくまでも例です。実際の金額や契約内容にあわせた仕訳を行いましょう。

    ビジネスローンの返済金や利息は経費にすることができますか?

    ビジネスローンの場合、元金は経費にすることができません。一方で利息は経費にできます。

    なお、いずれの場合も仕訳を行う必要があります。
    BUSINESS LOAN