ソーラーローンとは?金利の相場や利用のメリット・デメリットを解説
※本コラムの内容は、弊社の商品の内容を説明するものではありません。
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ソーラーローンは、太陽光発電システムなどを設置する費用が借りられるローンです。太陽光発電システムは高額になりやすいため、ローンの利用を検討する方もいるでしょう。
ローンを利用すると利息の支払いが必要ですが、自宅で電気を作ることで電気代を削減でき、利息の負担を軽減できるメリットがあります。
メリットだけではなく、ソーラーローンならではの注意点も把握したうえで申し込みましょう。
- ソーラーローンの金利の相場
- ソーラーローンを利用するメリット・デメリット
- ソーラーローンの審査で確認されること
ソーラーローンとは
ソーラーローンとは、太陽光発電システムや蓄電池を設置するための費用を借りられる商品です。
設置には高額な費用がかかりますが、ソーラーローンを利用することで、手元のお金を一度に減らすことなく太陽光発電システムを設置できます。
金融機関によっては、リフォームローンを利用して太陽光発電システムなどを設置できる場合があります。
太陽光発電システムの設置費用の相場
設備費や工事費、発電容量などさまざまな要素で異なりますが、一般的な家庭に設置する場合は100万~200万円程度の費用がかかります。
発電容量によって1日の発電量は異なり、容量が大きいほど費用は高額になる傾向があります。
ソーラーローンの金利の種類と相場
金利は利息が決まる要素のひとつです。ここでは、金利の種類と、ソーラーローンの金利の相場を見ていきましょう。
金利の種類(変動金利・固定金利)
ソーラーローンの金利には、「変動金利」と「固定金利」の2種類があります。
変動金利とは
借入期間中に適用される金利が変動する。一般的に、変動金利は半年に一度見直される
固定金利とは
借り入れから完済までの期間、金利が変わらない
金融機関によっては、金利の種類を選択できる場合があります。どちらの種類がよいかは、金利がどう変動するのか、変動時のリスクに備えられるのかによって異なります。
変動金利は、固定金利よりも金利が低めに設定されていることが多いことが特徴です。一方で、金利が上昇し、返済額が当初の予定より増加する可能性があるでしょう。
固定金利は、変動金利と比較しやや高めに金利が設定されています。しかし金利が上昇しても、影響を受けないというメリットがあります。
金利の相場
金利は金融機関や金利の種類によって異なります。2025年11月現在の金利の相場は次のとおりです。
| 変動金利 | 2.0%~4.0%程度 |
|---|---|
| 固定金利 | 2.8%~4.5%程度 |
今後、金利は市場の動向によって変化する可能性があるため、上記は参考数値として把握しておきましょう。
また、金融機関によっては、住宅ローン契約者や、給与振込口座として指定している方を対象に、通常よりも低い優遇金利でソーラーローンを利用できる場合があります。
ソーラーローンを提供している金融機関
ソーラーローンは、銀行や信販会社といった金融機関で提供されています。それぞれの特徴は次のとおりです。
銀行
銀行や信用金庫、労働金庫といった金融機関ではソーラーローン、リフォームローンが提供されています。
銀行などの金融機関を利用する場合は、自分で金融機関に直接借り入れを申し込み、借り入れたお金をリフォーム会社に払います。
金利は、信販会社と比較して低めに設定されていることが特徴です。金融機関によって、固定金利、変動金利が選択できる場合があります。
信販会社
信販会社とは、各種ローンやクレジットカード、商品代金の立て替えなどを行うことを主な事業とする会社です。
信販会社では銀行のように自分で直接借り入れを申し込む方法と、リフォーム会社を通じて申し込む方法の2種類があります。
後者の場合、信販会社からリフォーム会社に代金が支払われ、返済は信販会社に行う流れになります。
いずれも信販会社からお金を借りることになりますが、リフォーム会社を通じて申し込むかどうかに違いがあります。
ソーラーローンではいくら借りられる?
商品ごとに借りられる下限と上限の金額が決められており、その範囲内で借り入れることができます。金融機関によって異なりますが、最高で500万円から1,000万円程度に設定されています。
なお、誰でも最高の金額まで借りられるわけではありません。リフォームにかかる費用などの情報をもとに審査が行われ、決定します。
ソーラーローンを利用するメリット
ソーラーローンを利用するメリットは、次のとおりです。
資金を残して太陽光発電システムを設置できる
太陽光発電システムの設置には高額な費用がかかることもあります。自己資金で一括払いした場合、貯蓄が減ったり、生活費を抑えたりする必要が出てくるでしょう。
ソーラーローンを利用すればお金を残しておくことができ、いざというときに現金が必要になっても対応できる点がメリットです。
電気代の削減・売電収入を返済額に充てられる
太陽光発電システムを活用することで、自宅の電気代を削減したり、余った電気を売却したりできます。
ソーラーローンを利用すると利息はかかりますが、電気代の削減と売電収入を考慮すると、実質的な負担を軽減し、最終的には収支がプラスになる可能性もあります。
長期的な返済も可能な場合がある
ソーラーローンによっては、最長15年など長期の返済期間を設けている場合があります。
月々の返済額を抑え返済を長期にすることで、生活費の支払いの負担を軽減しやすくなるでしょう。
頭金なしで利用できるローンもある
ソーラーローンの多くは、頭金なしで利用することができます。
初期費用としてまとまった金額を支払う必要がないため、生活に必要な資金を確保しておける点もメリットです。
ソーラーローンを利用するデメリット
さまざまな面でメリットがあるソーラーローンですが、次のようなデメリットもあります。
審査に通過しなければ利用できない
ソーラーローンに限らず、ローンには必ず審査があります。審査に通過しなければ、太陽光発電システムを設置するための資金を借りることはできません。
例えばすでに複数のローンを利用していたり、過去にローンやクレジットの返済に遅れた経験があったりする場合、審査に通過できない可能性があります。
発電できなくなっても返済をしなければならない
何らかの理由で太陽光発電システムが故障してしまった、災害などで破損し撤去せざるを得なくなった場合でも、ローンは完済しなければなりません。
太陽光発電システムが利用できなくなると、自宅で使うための電気が作れず、売電することもできません。このような状態でも月々の返済が必要になることはデメリットといえるでしょう。
なお、動産保険などの加入により、太陽光発電システムが災害などで破損してしまった際に補償が受けられることがあります。
ソーラーローンに関する注意点
便利なソーラーローンですが、利用前に次の注意点を把握しておきましょう。
返済が長期化すると利息が増えやすい
長期返済に対応しているメリットがある一方で、返済期間が長くなるほど利息が増えやすいことに注意が必要です。
月々の返済額を減らしすぎると、支払総額が増え、結果的に負担が大きくなる可能性があります。そのため、自分の収支を確認し、無理のない返済額を設定することが大切です。
変動金利は返済額が増加する可能性がある
変動金利のソーラーローンの場合、市場の動向によって金利が上昇、下降します。
金利が上昇した場合、支払う利息が増え、月々の返済額にも影響が出ます。そのため、月々の返済額が増えてしまうことも考慮し、ソーラーローンを利用しましょう。
固定金利の場合は変動金利よりやや高めに金利が設定されていますが、上昇するリスクがありません。
団体信用生命保険(団信)への加入が求められることがある
団体信用生命保険とは、ローン契約者が加入する生命保険で、住宅ローンなど高額なローン利用時に加入が求められることがあります。ローン契約者が、死亡や高度障害といった状態になった際、ローン残高は保険金で完済されるといった仕組みです。
団体信用生命保険に加入する際の審査では、健康状態がひとつの基準となるため、健康状態次第では加入できない可能性があります。この場合、団体信用生命保険の加入が不要なソーラーローンを選択することで、ローンを利用できるでしょう。
ソーラーローンの返済と太陽光発電システムの収支シミュレーション
ここでは、ソーラーローンを利用したときの返済シミュレーションと、太陽光発電システムを利用した際の収支シミュレーションを見ていきましょう。
計画的に返済をするためには、ローンに申し込む前に月々いくらの返済になるのかを事前に把握しておくことが大切です。
ソーラーローンの返済シミュレーション
ここでは、借入金額300万円、固定金利で3.0%だった場合の返済シミュレーション結果を紹介します。
| 借入金額 | 300万円 |
|---|---|
| 金利の種類 | 固定金利 |
| 金利 | 3.0% |
| 返済方式 | 元利均等返済 |
| 返済期間 | 7年0カ月 |
| 月々の返済額 | 39,639円 |
| 利息 | 329,676円 |
| 支払総額 | 3,329,676円 |
今回のシミュレーション条件では、利息は約33万円、完済までに約7年の期間になることがわかりました。
自家消費型による電気代の削減シミュレーション
次は、自家消費型の太陽光発電システムによる電気代の削減シミュレーションを見ていきましょう。東京都、発電容量は4kWの場合のシミュレーション結果は次のとおりです。
| 都道府県 | 東京都 |
|---|---|
| 太陽光発電システムの容量 | 4kW |
| 設置方角 | 南 |
| 1カ月の電気料金 | 1万円 |
| 年間予想節約電気料金 | 101,128円 |
シミュレーション結果では、年間で節電できる電気料金は約10万円となりました。利息は7年間で約33万円であり、長期的に見ると、節電できる電気料金で利息をカバーでき、結果的にはプラスになる可能性があります。
ソーラーローンの審査で確認されること
ソーラーローンの審査では、「属性情報」と「信用情報」が確認されています。
属性情報とは、収入や職業など申込者本人の情報で、次のようなものを指します。
属性情報の例
- 雇用形態(正社員、契約社員など)
- 勤続年数
- 収入 など
信用情報とは、信用情報機関に記録されている、各種ローンやクレジットカードの利用履歴など客観的な個人の金融取引に関わる事実を登録した情報で、次のようなものを指します。
信用情報の例
- 他社での借入金額
- 過去の借入状況
- 申込履歴
- 返済の延滞履歴 など
ソーラーローンを利用する流れ
ソーラーローンの申し込みから返済までの流れは、次のとおりです。
- WEBまたは金融機関の窓口で申し込み
- 審査
- 審査結果の通知
- 書類の送付
- 太陽光発電システムの工事報告書の提出
- 金融機関から施工業者に振り込み
- 金融機関に返済
金融機関によって異なりますが、おもに次のような書類の提出が必要です。
- 運転免許証などの「本人確認書類」
- 源泉徴収票などの「収入証明書類」
- 不動産登記簿謄本
- 太陽光発電システム設置に関する見積書や請求書
- 団体信用生命保険加入申込書兼告知書(加入希望者) など
ソーラーローンと住宅ローンをまとめるには?
新築で家を建てる際や中古住宅を購入する際に太陽光発電システムを設置する場合、住宅ローンに費用を組み込める場合があります。
また金融機関によっては、住宅ローンとソーラーローン(リフォームローン)を契約している状態で住宅ローンを借り換える際に、ソーラーローンを住宅ローンにまとめられる場合があります。
住宅ローンにソーラーローンをまとめられるかは金融機関によって異なるため、確認してみましょう。
太陽光発電システムに関する補助金について
太陽光発電システムを設置するにあたり、自治体などから補助金を受け取れる場合があります。例えば東京都の場合、新築住宅に太陽光パネルを設置する場合、1kWあたり12万円(上限36万円)を受け取れる制度です。
都道府県によって条件や受け取れる金額は異なるため、自治体のWEBサイトを閲覧する、または施工業者に確認してみましょう。
ソーラーローン以外の資金調達方法
ソーラーローン以外で資金を調達する方法として、リフォームローンがあります。金融機関によっては、リフォームローンに太陽光発電システムの設置を含んでいる場合があるため、申し込む予定の金融機関のWEBサイトで確認してみましょう。
設置費用の不足分やメンテナンス費用を借り入れる場合は、カードローンも選択肢になるでしょう。カードローンは資金使途が自由であるため、太陽光発電システムに関する費用のほか、生活費や趣味に関する借り入れにも利用できます。
よくある質問
ソーラーローンの金利はどれくらいですか?
ソーラーローンの審査ではどのようなことが確認されますか?
なお、審査基準は公表されておらず、金融機関によって異なります。


