医療ローンとは?審査や注意点、治療費や施術費に使えるローンを解説
※本コラムの内容は、弊社の商品の内容を説明するものではありません。
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医療ローンとは、高額な医療費や治療費を分割で支払うためのローンです。自由診療や美容医療、歯科矯正など一度にまとまった費用が必要になる治療に利用できます。すぐに医療費用を用意できない場合も、医療ローンを利用すれば治療を受けながら返済を進めることが可能です。
医療ローンは、資金使途が医療関連に限定されています。そのため、原則として生活費やほかの支払いに利用できない点に注意が必要です。
- 医療ローンの概要
- 医療ローンを利用するメリット・デメリット
- 医療ローン以外に医療費用の支払いに使える手段
医療ローンとは、高額な治療費や施術費を分割で支払うローン
医療ローンとは、高額な治療費や施術費を分割で支払うための目的別ローンです。「メディカルローン」とも呼ばれます。保険適用であっても自己負担額が高額になる場合や自由診療、美容医療、歯科矯正など一度にまとまった費用が必要になる治療を対象としています。
医療ローンは、資金使途が医療関連に限定されている点が特徴です。そのため、カードローンのように生活費やほかの支払いに使うことはできませんが、治療費専用として設計されており、金利が比較的抑えられているというメリットがあります。
一般的な医療ローンの概要は、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 |
医療ローン (メディカルローン) |
| 資金使途 | 医療費・治療費・施術費 |
| 借入先 | 信販会社、銀行など |
| 金利 | およそ3.0%~13.0%前後 |
| 申込方法 |
クリニック・病院の窓口、 またはWEB |
| 申込対象者 |
18歳以上 (学生も可の場合あり) |
| 借入期間 |
最長10年程度 (ローンの種類や 医療機関によって異なる) |
医療ローンが使える治療・施術例
医療ローンは、健康保険が適用されない自由診療を中心に、幅広い治療・施術費用に利用されます。医療ローンが使える治療や施術の例は、以下のとおりです。
- 美容医療(二重整形、脂肪吸引、医療脱毛などの自由診療)
- 歯科治療(歯列矯正、インプラント、審美歯科など)
- 視力回復治療(レーシック手術など)
- 出産・不妊治療に関わる費用の一部(医療機関によって対応可否が異なる)
- 人間ドック
- 先進医療(保険適用外の高度医療)
すべての治療・施術に利用できるわけではなく、医療機関や金融機関によって対象が限定される点に注意しましょう。治療内容や金額によっては、医療ローン以外の選択肢を検討したほうが適している場合もあります。医療ローン以外の選択肢については、「医療費用の支払いに使えるローンの種類」を参照してください。
医療ローンの種類
医療ローンを選ぶ際に「どこがいいか」と悩む方がいるかもしれません。医療ローンには以下のような種類があり、自分の治療・施術内容や金額などによって合うものが異なります。
銀行と直接契約するローン
銀行が提供する医療ローンは、利用者が銀行と直接契約します。特定のクリニックに限定されず、医療費全般を対象として利用が可能です。
銀行と直接契約するローンは、金利が比較的低めに設定されていることが多くあります。事前に銀行へ申し込み、審査に通過したあとに借り入れを行う流れとなるため、治療前から医療費の準備を進めたい場合の選択肢となるでしょう。
ローンを契約する手続き時間を短くしたい場合は、審査や手続きにかかる期間を確認しておくことが大切です。銀行によっては、申し込みから審査に1週間ほどかかる場合があります。
銀行と直接契約するローンは、できるだけ金利を抑えたい方、特定のクリニックに限定せず医療費に使いたい方に向いているでしょう。
クリニック・病院と提携した医療ローン
医療機関提携型の医療ローンは、クリニックや病院が信販会社などと提携して提供しているローンです。治療や施術の契約と同時にローンの申し込みができることが多く、美容医療や自由診療の分野で広く利用されています。
このタイプの医療ローンは治療内容や金額などが支払先と信販会社で連携されているため、申し込みから契約、支払いまでの流れが比較的スムーズな点が特徴です。カウンセリング時に支払方法のひとつとして案内されることが多く、不明点を確認しながら申し込めるため、初めてローンを利用する方でも手続きをイメージしやすいでしょう。
資金使途はその医療機関での治療費に限定されるため、ほかの病院での治療費、治療に行くためにかかる交通費などには利用できません。利用条件は提携している金融機関の規定に基づくため、ローンごとに条件が異なる点に注意しましょう。
医療機関提携型の医療ローンは、その医療機関での治療費のみを借り入れたい方、できるだけ手続きを簡単に済ませたい方に向いています。
医療ローンのメリット
医療ローンを利用すると、以下のようなメリットがあります。
高額な医療費を分割で支払える
医療ローンを利用すれば、自由診療や美容医療、歯科矯正など、一度に支払うには負担が大きい医療費を分割で支払うことができます。
「治療を受けたいものの、すぐに医療費を用意できない」といった悩みも、医療ローンを利用すれば解決できるでしょう。月々の返済額を抑えながら治療を受けられるため、預貯金や蓄えを一気に取り崩さずに済む点がメリットです。
ほかのローンより金利が抑えられる傾向がある
医療ローンは資金使途が医療費に限定されている目的別ローンのため、資金使途が自由なカードローンなどと比べて金利が低めに設定される場合があります。
特に銀行系や労働金庫が提供する医療ローンでは、返済負担を抑えながら計画的な返済を行いやすい点が特徴です。
クリニック提携ならその場で申し込める
クリニックや病院と提携した医療ローンの場合、カウンセリングや契約時にそのまま申し込みができるケースが多くあります。
治療内容や金額を確認しながら手続きを進められるため、支払方法を別途検討する手間を減らせます。ただし、利用できる範囲や条件は医療機関ごとに異なる点に注意しましょう。
医療ローンの申し込みから借り入れまでの流れ
ここでは、医療ローンの申し込みから借り入れまでの流れを説明します。いずれのタイプの医療ローンでも、審査があります。
銀行が提供する医療ローンは、利用者が銀行に直接申し込みます。まず、WEBや窓口から申し込みを行い、本人確認書類や収入に関する情報をもとに審査が行われます。審査に通過したあとは銀行の指示に従って契約手続きを進めましょう。契約完了後に借り入れが可能となります。
クリニックや病院と提携した医療ローンでは、治療や施術のカウンセリングと同時にローンの案内を受けることが一般的です。治療内容や金額が決まったあとその場で申し込みを行い、審査を経て契約に進みます。
医療ローンの審査で必要な書類
医療ローンの審査に必要な書類は、ローンによってさまざまです。多くの場合、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要となります。借入金額が一定以上になる場合や銀行の医療ローンでは、源泉徴収票や給与明細書などの収入を証明する書類の提出を求められることがあるため、その場合は指定の書類を提出しましょう。
医療ローンは目的別ローンのため、治療内容や費用を確認するための見積書や請求書の提出が必要になる場合もあります。クリニック提携型の医療ローンでは院内で治療内容を確認できるため、書類提出が簡略化される傾向があります。
医療ローンの審査基準
どの医療ローンにおいても、必ず審査が行われます。審査基準は公開されていませんが、一般的にローンの審査では属性情報と信用情報が確認されます。
属性情報とは、雇用形態や勤続年数など申込者本人の情報です。信用情報とは、信用情報機関に記録されている、各種ローンやクレジットカードの利用履歴など客観的な個人の金融取引に関わる事実を登録した情報です。金融機関は審査でこれらの情報を確認し、申込者の返済能力を判断します。
医療ローンは学生・大学生でも審査に通過できる?
多くの医療ローンでは申込条件が「18歳以上」と設定されており、大学生や専門学生も対象に含まれる場合があります。審査では、継続した収入があるかどうかが重要なポイントです。
アルバイトなどで月々の安定して収入がある場合で、「学生不可」「アルバイトの場合は不可」といった制限がある場合を除き、学生でも利用できる可能性があります。
申込条件を満たしていても収入額が少ない場合は、借り入れができる金額が限られたり、希望額によっては審査に通らなかったりすることがあります。また、ローン会社や医療機関によっては学生やアルバイトの申し込み自体を受け付けていない場合もあるため、事前に申込条件を確認することが大切です。
医療ローンの審査に通らない原因は?
医療ローンの審査に通らなかったとき、考えられる原因としては以下のようなものが挙げられます。
- 借入金額に対して収入が低い
- 他社借入が多く、返済負担が大きいとみなされる
- ローンやクレジットカードの支払いの延滞がある
審査で特に重視されるのが、収入に対して無理のない返済計画かどうかです。パートやアルバイトなどで収入が不安定な場合や、希望する借入金額が収入に対して大きすぎる場合は、返済が難しいと判断される可能性があります。
審査に落ちたときは、「月々いくらであれば無理なく返せるか」を基準に借入金額を見直すことが重要です。ローンやクレジットカードの支払いで過去に延滞があると、信用情報機関に記録が残って審査に不利になることがあります。
医療ローンに通らない場合は、別のローンを検討するのも選択肢のひとつです。
医療ローンを利用するデメリット
医療ローンには、以下のようなデメリットがある点にも注意しましょう。
追加費用や生活費には対応できない
自由診療や美容医療では、治療の途中で追加費用が必要になったり、当初の想定よりも費用がかかったりする場合があります。しかし、医療ローンは契約時に決めた金額しか借りられないことが一般的です。
あとから医療費が不足しても追加で借り入れることが難しいため、追加費用が生じた場合は改めて別のローンに申し込み、再度審査を受けなければならないことがあります。医療ローンは資金使途が医療費に限定されているため、治療に伴う生活費や交通費などには利用できない点にも注意が必要です。
銀行ローンの場合、借り入れまでに時間がかかる
銀行などで自分から申し込む医療ローンは、申込後に審査を受けて契約が完了してから借り入れとなるため、利用できるまでに一定の時間がかかる場合があります。審査で収入や資金使途などの確認が慎重に行われるためです。
手続き時間を短くしたい場合や、支払期限が迫っている場合はスケジュール面で注意が必要です。事前に審査期間や手続きの流れを確認し、余裕をもって借り入れの計画を立てましょう。
クリニック提携の場合、利用できるローンの選択肢が少ない
クリニックや病院と提携した医療ローンは、提携しているローン会社の商品しか選べません。そのため、金利や分割回数などの条件を複数のローンから比較して選ぶことが難しいといえるでしょう。
利用できるローンはその医療機関での治療費に限られるため、ほかの医療機関での治療や追加費用には使えないことが一般的です。契約後に後悔しないためにも、条件面で納得できるかどうかを事前に確認し、自分の利用目的に合っているかを確認することが大切です。
医療費用の支払いに使えるローンの種類
医療費用の支払いに使えるローンには以下のような手段があります。ローンを選ぶ際は、借り入れの資金使途にあったローンを選ぶことが大切です。
美容ローン
美容ローンは、美容外科や美容皮膚科などの自由診療にも使える目的別ローンです。二重整形や医療脱毛、脂肪吸引など、高額になりやすい美容医療の費用を分割で支払いたいときに利用できます。
美容ローンは、医療ローンと同様にクリニック・病院と提携したローンと自分で申し込む銀行のローンがあります。医療ローンと同様に使途が限定されているため、金利が比較的抑えられる傾向がありますが、利用対象が美容目的に限られる点には注意が必要です。また、追加の施術や関連費用には対応できない場合があります。
美容ローンのメリット
- 高額な美容医療費を分割で支払える
- 使途が明確で返済計画を立てやすい
- 金利が比較的低めに設定される傾向がある
デンタルローン
デンタルローンは、歯列矯正やインプラント、審美歯科など歯科治療に特化したローンです。治療期間が長く、費用が高額になりやすい歯科分野では、医療ローンと並んで利用されるローンです。
歯科治療専用であり、返済計画を立てやすい一方、歯科以外の医療費や生活費には原則として使えない点に注意しましょう。
デンタルローンのメリット
- 高額な歯科治療費を分割で支払える
- 使途が明確で返済計画を立てやすい
- 金利が比較的低めに設定される傾向がある
フリーローン
フリーローンは、資金使途が自由なローンで医療費にも利用できます。医療ローンと違って治療費以外の支払いにも利用できる点が特徴です。
フリーローンは、一度の契約につき1回のみ借り入れができるローンです。一般的には一括借入型で追加借入ができないため、あとから費用が増えた場合に対応しづらい点に注意が必要です。
フリーローンのメリット
- 資金使途が自由
- 金利が比較的低めに設定される傾向がある
カードローン
カードローンは資金使途が自由で、医療費だけでなく生活費や追加費用にも対応できます。借入可能額の範囲内で繰り返し借り入れができるため、治療費が確定していない場合や追加費用が発生した場合でも柔軟に対応可能です。
医療関連の借り入れが必要なシーンでは、入院や通院、ダウンタイムなどで一時的に収入が下がり、生活費が不足することも考えられます。カードローンであれば、その不足分を追加で借り入れるといった使い方も可能です。
金利は医療ローンより高めになる傾向がありますが、即時性や使い勝手のよさを重視する場合には有力な選択肢になるでしょう。医療ローンでカバーしきれない部分を補う手段として検討するのもおすすめです。
カードローンのメリット
- 資金使途が自由
- 借入可能額の範囲で繰り返し借り入れができる
- 最短当日から利用できる
治療や施術をはじめとする、今後の支出に備えるならカードローンが便利
カードローンは資金使途が自由で必要な時期に必要な金額だけを借りられるため、医療費との相性もよいといえます。一度契約すれば借入可能額の範囲内で繰り返し利用できるため、突発的に費用が発生する場面でも柔軟に対応できます。繰り上げ返済もしやすく、ボーナスなどで余裕があるときに追加で返済することが可能です。
カードローンは、医療以外の支出にも使える汎用性の高さも魅力のひとつです。資金使途が決まっていないため、例えば旅行費用や家電の買い替え、冠婚葬祭など予想外の出費が重なったときでもカバーできます。
基本的に年会費は無料で、契約しても使わなければ費用はかからないため、いざというときの備えとして持っておくのもよいでしょう。
医療費にローンを利用する場合の注意点
ここでは、医療費にローンを利用する際に注意すべき点を説明します。
月々の返済額と返済期間をよく確認する
ローンを利用する際は借入金額だけでなく、「月々いくら返済するのか」「いつまで返済が続くのか」を必ず確認しましょう。
分割回数を増やせば月々の負担は軽くなりますが、そのぶん返済期間が長くなり、支払う利息の総額が増えます。無理のない返済を続けるためには事前に返済シミュレーションを行い、月々の返済額や支払総額を把握しておくことが大切です。
現在の収入や生活費を踏まえて「月々いくらまでなら無理なく返せるか」を基準に返済計画を立てることで、返済負担を抑えやすくなります。
一度契約すると途中で辞めることはできない
ローン契約は、一度結ぶと原則として途中で自由に解約できません。例えば脱毛などの美容施術の場合、途中で施術をキャンセルしてもローンの返済義務は残ります。
ローンの契約後に後悔しないためにも、治療内容や費用、支払方法について十分に納得したうえで契約することが大切です。

