はじめての投資信託|初心者向けに仕組みやメリット・デメリット、選び方を解説
※本コラムの内容は、弊社の商品の内容を説明するものではありません。
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投資信託は、投資初心者の方でも始めやすい金融商品です。月々100円〜1,000円程度の少ない金額から始めることができ、運用の判断を専門家に任せられます。
投資信託を始める際は、投資の目的を決めることが大切です。投資信託には値動きが伴いますが、投資の目的が決まっていれば価格の変動に対する不安を抑えやすくなります。この記事では投資初心者の方向けに投資信託の基本知識を説明していますので、投資信託を始めてみたい方は参考にしてください。
- 投資信託が初心者におすすめの理由
- 投資信託のメリット・デメリット
- 投資信託の始め方
初心者が知っておきたい基本知識:投資信託とは?
投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用してその運用成果を分配する「金融商品」のことです。別名「ファンド」とも呼ばれます。
投資信託では、どの商品を選ぶかは投資家自身で判断しますが、そのなかで「どの企業の株式や債券を組み入れるか」といった個別の銘柄選定は運用の専門家が行います。少額から購入できる商品が多く、1つの投資信託を購入するだけで複数の資産に分散投資できるため、投資経験が少ない初心者でも始めやすい投資です。
投資信託の仕組み
投資信託は、投資家や運用会社、販売会社や信託銀行によって成り立っています。
まず投資家は、証券会社や銀行などの販売会社を通じて投資信託を購入します。販売会社は、商品の説明や購入手続き、運用状況の案内などを担当します。
集められた資金は、運用会社によって運用される仕組みです。運用会社は、あらかじめ定められた運用方針に沿って「どの資産にどのように投資するか」を判断します。
実際の資産の保管や管理を行うのが信託銀行です。運用会社とは別の立場で資産を管理することで、資産の安全性を高める仕組みとなっています。
そもそも投資信託はやるべき?投資の意義
投資信託は「誰でも必ずやるべきである」とはいえませんが、「貯金だけで将来に備えられるのか」という不安がある方にとって検討する意義はあるといえます。
貯金は、お金を減らさずに守る手段としては有効です。しかし、例えば老後3,000万円の貯金があったとしても、60歳〜80歳の20年間で取り崩すと単純計算で年間150万円、月に約12.5万円ずつ減っていきます。決して少なくはありませんが、余裕がある資金とはいえないかもしれません。
さらに、物価が上昇するインフレが起きた場合、将来同じ金額でモノやサービスを購入できるとは限りません。経済情勢によっては、現金の価値が実質的に減る可能性があります。
投資信託の役割は短期間で大きく増やすことではなく、時間をかけてお金の価値を保ち、将来に備えることです。投資信託は複数の資産に分散投資しながら長期的な運用を前提としているため、インフレへの備えや資産形成の選択肢のひとつになるでしょう。
初心者におすすめの理由とは?投資信託のメリット
投資未経験の方は、「投資信託は難しい」というイメージを持つことがあるかもしれません。ここでは、初心者の方にこそ投資信託がおすすめの理由を説明します。
少額から投資を始められる
投資信託は、月々100円〜1,000円程度の比較的少ない金額から購入できる商品が多く、金銭的なハードルが低い点が特徴です。
個別株の場合、1銘柄あたり一定の株数をまとめて購入するため、投資を始める時点で一定の資金を求められることがあります。一方、投資信託では少額から投資できるため、生活費に影響が出るような無理な金額を用意する必要はありません。
投資経験がない初心者でも、自分の収入や貯蓄状況を踏まえながら現実的な範囲で投資を検討しやすいのが投資信託のメリットです。
分散投資ができる
投資信託は、1つの商品に投資するだけで複数の銘柄や資産に分散して投資する仕組みです。株式や債券など異なる値動きをする資産を組み合わせることで、特定の市場や企業の影響を受けにくくなるという特徴があります。
初心者の方が個別株で分散投資を行おうとすると、自分で銘柄を選び、それぞれの値動きを把握する必要があります。投資信託であれば分散の仕組みがあらかじめ組み込まれているため、投資に慣れていない段階でもリスクを分散した運用を検討しやすいでしょう。
運用の判断を専門家に任せられる
投資信託では、運用会社の専門家が「どの資産に投資するか」「どのタイミングで売買を行うか」といった運用の判断を行います。投資家自身が日々の相場を確認して売買の判断を繰り返す必要がないため、運用の判断を任せられる点がメリットです。
投資信託はあらかじめ運用方針が定められており、その方針に沿って運用が行われます。投資家は投資信託選びの段階で運用の考え方を確認すれば、細かな判断を自分で行わなくても運用に参加できます。
NISAで税制優遇を受けながら投資できる
投資信託は、NISA(少額投資非課税制度)の対象商品として利用できるものが多くあります。
通常、投資で得た利益には税金がかかりますが、NISAを活用すると運用によって得られた利益や分配金が非課税になります。NISAを通じて無理のない金額から投資信託を活用することで、投資初心者でも長期的な資産形成を考えやすい点が特徴です。
投資信託のデメリット
投資信託を始める際は、以下のようなデメリットを知っておくことも大切です。
貯金のように元本が保証されているわけではない
投資信託は、貯金のように元本が保証されている金融商品ではありません。そのため、運用状況や市場環境によっては購入時よりも価格が下がり、元本を下回る可能性があります。
そのため、「投資信託を始めれば必ず増える」「減らさないで運用できる」といった考えは適切ではありません。投資信託を検討する際は、価格が変動するリスクがあることを前提に、無理のない範囲で始めることが重要です。
値動きの大きさによって期待できるリターンも変わる
投資には、リスクが伴います。投資信託における「リスク」とは、投資先の株式や債券などの価格が上下することで、収益や損失がどれくらい振れるかを示すものです。一般的に「リスク」は「危険性」を示すと思われがちですが、投資の世界では値動きの幅そのものを指します。
投資信託では、一般的にリスクが高いほど期待できるリターンも大きくなる傾向があります。リスクが小さい商品は、リターンも比較的緩やかになることが多いのが特徴です。
「リスクが低く、リターンだけが高い商品」は基本的に存在しないため、自分がどの程度の値動きまで許容できるかを考えることが大切です。
投資信託を始める流れ【5ステップ】
ここでは、投資信託を始める際の流れを説明します。
最初に投資信託を購入するための証券口座を開設します。銀行や証券会社などを通じて口座を開設し、投資を行うための準備をしましょう。
次に口座の種類を選びます。課税口座や非課税制度を利用できる口座など、いくつかの選択肢があるため、自分の目的や考え方に合ったものを選ぶことが大切です。
口座の準備ができたら、投資信託の商品を選びます。どのような資産に投資する商品なのか、運用方針やリスクの特徴を確認しながら検討してください。
購入方法が決まったら、実際に購入します。購入方法には、一度に購入する「一括投資」や、定期的に積み立てる「積立投資」などがあります。購入後は短期間の値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用を継続することが重要です。
投資信託の種類
投資信託にはさまざまな種類があり、「何に投資するか」「どのように運用するか」で分類されます。株式を中心に投資するものや債券を中心に投資するもの、複数の資産を組み合わせたものなどがあります。
特定の国や地域に投資するタイプや世界中の資産に幅広く投資するタイプもあり、リスク(値動き)の特徴は商品ごとに異なります。ここでは、それぞれの投資信託の特徴を説明します。
国内株式型ファンド
国内株式型ファンドは、日本国内の企業の株式を中心に投資する投資信託です。日本経済や国内企業の業績の影響を受けやすく、値動きは比較的大きくなる傾向があります。一方で情報を身近に感じやすく、投資対象をイメージしやすいという特徴があります。
海外株式型ファンド
海外株式型ファンドは、海外の企業の株式に投資する投資信託です。成長が期待される国や地域に投資できる一方、為替の変動による影響も受けやすい側面があります。
国内株式型と比べると値動きが大きくなることがあり、リスクとリターンの幅が広い点が特徴です。
国内債券型ファンド
国内債券型ファンドは、日本国内の国債や社債などの債券を中心に投資する投資信託です。株式型と比べて値動きは比較的緩やかで、安定性を重視した運用を考える方に向いています。ただし、大きなリターンは期待しにくいという点がデメリットです。
海外債券型ファンド
海外債券型ファンドは、海外の国債や社債などに投資する投資信託です。国内債券型よりも利回りが高くなる場合がありますが、為替変動の影響を受ける点には注意が必要です。安定性と利回りのバランスを考えた商品が多く見られます。
バランス型ファンド
バランス型ファンドは、株式や債券など複数の資産を組み合わせて運用する投資信託です。あらかじめ分散投資が行われているため、初心者でもリスクを分散しやすい点が特徴です。資産配分の比率は、商品ごとに異なります。
初心者にはどの投資信託(ファンド)がおすすめ?
投資信託に興味を持った初心者が最初に悩みやすいのが、「結局どの投資信託を選べばいいのか」という点かもしれません。初心者にとっての投資信託の正解はありません。大切なのは、自分の状況や考え方に合った特徴を持つ商品を選ぶことです。
一般的に初心者には、分散投資がされていて値動きが比較的緩やかなタイプが検討しやすいとされています。複数の資産や地域に分けて投資できる投資信託は、特定の市場や銘柄の影響を受けにくいという特徴があります。
また、運用方針がシンプルでわかりやすいものも、初心者向きといえるでしょう。何に投資しているのかが明確な投資信託であれば値動きの理由を理解しやすく、不安を感じにくくなります。
投資信託の選び方
ここでは、投資信託の選び方を説明します。
投資目的にあわせて選ぶ
投資信託を選ぶ際に最初に考えたいのが、「何のために投資をするのか」という目的です。将来に向けた資産形成を目指すのか、できるだけ安定した運用をしたいのかによって、適した投資信託は変わります。
目的がはっきりしていなければ、値動きに対して必要以上に不安を感じやすくなります。最初に自分の目的や投資の期間を整理しておきましょう。
投資対象と運用方針を理解する
投資信託によって、「何に投資するか」「どんな方針で運用するか」は異なります。投資信託の見方がわからない初心者の場合は、まずこの2点を確認しましょう。
株式を中心に投資するファンドは値動きが大きくなりやすく、債券を中心に投資するファンドは比較的安定した値動きになる傾向があります。国内だけに投資するのか、海外も含めるのかによってもリスクやリターンの特徴は変わります。投資したい資産や地域を意識して、商品ごとの運用方針を確認しましょう。
アクティブ運用とパッシブ運用で選ぶ
投資信託には、大きく分けて「アクティブ運用」と「パッシブ運用」があります。アクティブ運用は市場平均を上回る成果を目指す運用方法で、パッシブ運用は特定の指数に連動することを目指す方法です。
パッシブ運用は値動きがわかりやすく、アクティブ運用はリスクがありながらもうまく運用できれば高いリターンが得られるという特徴があります。それぞれ特徴やコストが異なるため、違いを理解したうえで自分に合った運用スタイルを選ぶことが大切です。
手数料などのコストを確認する
投資信託には、購入時にかかる手数料や保有中に継続してかかる信託報酬などのコストが発生します。これらのコストは、運用成果に影響します。例えば同じような運用内容の商品であれば、コストが低いほうが残る金額は多くなる仕組みです。
特に長期間の運用を考えている場合は、コスト面も確認しましょう。
初心者が無理なく投資信託を続けるためのポイント
ここでは、初心者が無理なく投資信託を続けるためのポイントを説明します。
生活費とは切り分けて、余剰資金で考える
投資信託に回すお金は、月々の生活費や使う予定のあるお金とは分けて考えることが重要です。
家賃や食費、光熱費などの生活費はもちろん、引っ越し費用や車の購入費、旅行費用など数カ月〜数年以内に使う予定のあるお金を投資に回すと、現金が必要となり取り崩すタイミングで投資信託の価格が下がっている可能性があります。
そのため、急な出費が発生した際に値下がりしている投資信託を取り崩すことになると、本来は長期で運用するはずだった資産を不利な条件で売却してしまうことにもつながります。
そのため、投資信託は「今すぐ使う予定のないお金」「当面使わなくても生活に支障が出ないお金」の範囲で検討することが、無理なく続けるためのポイントです。
無理のない金額から始める
投資信託は、最初から高い金額を投じる必要はありません。慣れないうちは価格の上下に対して不安を感じやすいため、「値動きがあっても冷静でいられる金額」に設定することが重要です。
無理のない金額に設定していれば、多少の値下がりがあっても過度に焦ることなく、投資信託の仕組みや値動きに慣れる時間を確保できるでしょう。初心者の段階では「利益を増やすこと」よりも、「途中でやめずに続けられること」を重視する姿勢が、結果的に続けやすい運用につながります。
短期的な値動きに振り回されない
投資信託は価格が日々変動するため、短期間で上下することがあります。一時的に価格が下がると不安を感じやすくなりますが、短期的な値動きだけで良し悪しを判断してしまうと冷静な判断が難しくなります。
投資信託は長期的な運用を前提として設計されている商品が多いため、短期間の上下は想定内の動きと捉えましょう。運用期間を長くすることで価格が高い時期と安い時期の両方を経験し、購入価格が平準化されやすくなります。
初心者の場合は価格を毎日細かくチェックしすぎず、定期的に状況を確認する程度にとどめることで精神的な負担を減らしやすくなります。



