投資ポートフォリオとは?初心者向けの作り方やリスク・年代別のおすすめ配分例
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投資のポートフォリオとは、国内株式や海外株式、債券や不動産などの金融商品の組み合わせのことです。ポートフォリオを作成すると、特定の資産が値下がりしても全体の損失を軽減しやすいというメリットがあります。
投資のポートフォリオは目的やリスク許容度によって最適な割合が異なるため、自分の投資目的やリスク許容度に合ったものを作ることが大切です。この記事では、ポートフォリオの参考例や作り方を説明しています。ポートフォリオを作りたい方や注意点を知りたい方は、参考にしてください。
- ポートフォリオの意味
- リスク許容度別のポートフォリオの参考例
- ポートフォリオの作り方
投資のポートフォリオとは複数の金融商品の組み合わせのこと
投資のポートフォリオとは、国内株式や海外株式、債券や不動産などの金融商品の組み合わせのことです。投資先を複数に分けることで、資産全体のリスクを分散することができます。
資産運用には、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。卵を複数のカゴに盛ることで、一つのカゴを落として卵が割れても、ほかのカゴの卵は影響を受けずに済むという考え方です。
ポートフォリオを作成することで、特定の資産が値下がりしても全体の損失を抑えやすくなります。ポートフォリオは投資目的や目標金額、リスク許容度などを考慮しながら「どの資産をどの割合で保有するか」を決めて作ります。
ポートフォリオを組む重要性
投資においてポートフォリオを組む目的は、予期しない事態による損失をできるだけ抑えることです。ある年に株式市場が大きく下落したとしても、債券や不動産など値動きの異なる資産を組み合わせていれば、全体の資産を守れる可能性があります。
また、ポートフォリオを組むことで、投資の目的やリスク許容度に合った「自分だけの基準」ができるのもメリットです。基準が明確になっていれば、相場が上下しても焦らずに運用を続けられるため、感情に左右されない安定した投資判断ができます。
投資のポートフォリオを作るうえでの前提知識
ここでは、投資のポートフォリオを作るうえで知っておきたいことを説明します。
リスクとリターンの関係を理解する
投資は、常にリスクとリターンがセットで存在します。リスクとは価格変動の幅のことで、リターンは投資によって得られる利益を指します。
一般的に、リスクが高い投資ほど大きなリターンを期待できますが、そのぶん損失の可能性が高くなる仕組みです。例えば、定期預金のような安全資産はリスクが低い一方で、リターンが小さいのが特徴です。また、株式は大きな利益を狙える反面、値動きが大きくなる可能性があります。
リスクとリターンの関係を理解しておくことで、「どの程度の変動なら自分が受け入れられるか」を判断しやすくなります。
長期×分散×積み立てを意識する
初心者が投資で失敗しないための基本は、長期・分散・積み立ての3原則です。一時的な値下がりが発生しても、すぐに手放すのではなく時間をかけて投資することでリスクを平均化できる可能性があります。
また、分散投資によって特定の資産に偏らない安定した運用が可能です。例えば国内外の株式や債券を組み合わせて、月々一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」を活用すれば、購入タイミングによるリスクを抑えながらコツコツ資産を増やせる可能性があります。1つの商品が値下がりしても、ほかの商品でカバーできるという考え方が分散投資です。
ポートフォリオの作り方を知りたい方は、「自分に合った投資のポートフォリオの作り方」を参考にしてください。
投資のポートフォリオの参考例【リスク許容度別】
投資のポートフォリオを作成する際は、株式・債券・不動産などの資産をどのように配分するかが重要です。ポートフォリオは、目的やリスク許容度によって最適な割合が異なります。ここでは、3つの資産運用のタイプに分けて、ポートフォリオの参考例を説明します。
安定型のポートフォリオ:リスク抑制を重視
安定型は、資産を大きく増やすよりも「減らさないこと」を重視するポートフォリオです。
この構成では、債券を中心にポートフォリオを安定させることを目的としています。株式は全体の25%に抑えているため、景気変動の影響を受けにくく、元本割れリスクを抑えやすいのが特徴です。国内不動産(REIT)を少量組み入れることで、株式や債券とは異なる値動きを取り込み、わずかではありますが分散効果を期待できます。
安定型のポートフォリオは、投資初心者の方やできるだけ元本割れを避けたい方におすすめです。
バランス型のポートフォリオ:安定と成長の両立
バランス型は、リスクとリターンの両立を目指す構成です。長期的な資産形成を視野に入れつつ、相場下落時のダメージを抑えられるのが特徴です。
国内株式・海外株式・国内債券をそれぞれ3割ずつ保有することで、上昇局面ではリターンを得ながら、下落時には債券がリスクを吸収しながらバランスを維持できるのが特徴です。
バランス型のポートフォリオは「安定もリターンもバランスよく取りたい」「積み立てなどでコツコツ資産を増やしたい」という方に向いています。
積極型のポートフォリオ:高リターンを重視
積極型は、リスクを取りながら高いリターンを狙う成長志向のポートフォリオです。長期的な資産形成を目的とし、短期的な値動きに左右されず運用を続けられる場合に向いています。
このポートフォリオでは、株式が全体の70%を占める構成となっています。短期的な価格変動が大きい一方で、長期的に見ると高い成長性を期待できる点が特徴です。海外資産を多く含んでおり、為替や地域の景気動向など、さまざまな経済要因に分散できる可能性があります。
海外株式のなかでも、リスクは高いもののリターンを狙える新興国株式に投資する方法もあります。成長が著しいアジアなどの新興国市場を一部組み入れることで、ポートフォリオ全体のリターン向上を目指すことが可能です。
積極型のポートフォリオは、「長期的に大きな資産形成を目指したい」「相場の値動きに慣れており、多少の下落では動じない」という方におすすめです。
年齢別のポートフォリオの考え方
投資では、年齢によって取れるリスクや運用の目的が大きく変わります。一般的に20代〜30代は働き盛りで収入も増えやすく、投資の期間を長く確保しやすい世代です。そのため、多少の値下がりがあっても時間をかけて取り戻せるでしょう。
一方40代〜50代になると、一般的に教育費や住宅ローン、老後資金など今後の支出が具体的に発生します。そのため、資産を減らさない守りの投資が重要です。
投資の目安としてよく使われるのが、「100 − 年齢 = 株式の割合」という考え方です。例えば30歳の方であれば100 − 30=70で、運用する資金のうち、株式を約70%に設定するとよいとされています。若いうちは成長性を重視し、年齢を重ねるごとにリスクの低い資産を増やしていくことで、無理のない資産形成ができるでしょう。
【参考】年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のポートフォリオ
投資の世界では、世界最大級の運用機関である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のポートフォリオを参考にできます。GPIFは、日本の公的年金(国民年金・厚生年金)の積立金を長期的かつ安定的に運用しており、長期・分散・低コストという点で、個人投資家が参考にできるモデルです。
このポートフォリオは、株式50%・債券50%というバランス型の構成で、「高すぎないリスクで長期的に安定したリターンを得る」ことを目的としています。国内外の株式・債券を均等に配分しており、地理的にも資産クラスという観点でも分散が行き届いた設計です。
自分に合った投資のポートフォリオの作り方
「自分に合った投資のポートフォリオを作りたい」という方は、以下のステップで作成しましょう。
1. 投資の目的と期間を明確にする
最初に、「何のために投資するのか」「いつまでにどのくらい増やしたいのか」を明確にしましょう。例えば、老後資金を目的とする場合は20年〜30年と長期の運用になりますが、住宅購入など数年後に必要な資金の場合は短期運用になります。
目的と期間を設定することで、取るべきリスクの大きさや投資する商品の選び方が変わります。目的があいまいな場合は相場の変動に惑わされやすくなるため、最初のステップで軸を定めることが大切です。
2.自分のリスク許容度を把握する
投資を行う際は、自分のリスク許容度を知っておくことが大切です。リスク許容度とは、損失をどこまで受け入れられるかを示す基準のことです。リスク許容度は年齢や収入、貯蓄や家族構成などによって異なります。
例えば、若くて収入が安定している方はリスクを取りやすく、株式を多めに配分できるかもしれません。一方で、生活費や教育費など支出が多い方は、債券などを中心にした保守的な配分が向いているでしょう。
自分のリスク許容度を理解しておくことで、相場変動に焦らず、長期的に投資を継続できる安定したポートフォリオを構築できます。
3. 資産配分を決める
次に、株式・債券・不動産など、どの資産にどれだけの割合で投資するかを決めます。投資の方法として、リスクを取りやすい方は株式を多めに、安定志向の方は債券を多めにするという方法があります。
資産配分は、「投資のポートフォリオの参考例【リスク許容度別】」で紹介した割合を参考にしながら決めるとよいでしょう。配分の管理は、ツールやアプリでもできます。
4. 投資先(具体的な商品)を選ぶ
資産配分を決めたら、次は実際に投資する商品を選びます。初心者におすすめなのは、投資信託です。
【投資信託とは?】
投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用し、その運用成果を分配する金融商品。
投資信託では、1つの商品を買うだけで国内外のさまざまな企業や地域などに分散投資ができるため、リスクを抑えながら安定した運用を目指せます。
2024年から制度が拡充された新しいNISA(少額投資非課税制度)を活用することで、投資で得た利益にかかる税金(通常約20%)が非課税になります。NISAは、初心者の方でも安心して始めやすい投資です。
初心者がポートフォリオをもとに運用するときの注意点
ここでは、初心者がポートフォリオをもとに運用するときの注意点を説明します。
生活資金まで投資に回さない
投資は、あくまで余剰資金で行うことが重要です。生活費や急な出費に必要なお金まで投資に回してしまうと、相場が下落したときにお金が必要になり、すぐ現金化する必要があるかもしれません。
投資を始める前に、生活費数カ月分ほどの生活資金を現金として確保しておきましょう。そのうえで、使う予定のないお金を少しずつ投資に回すのが安心です。
特に初心者の方は、「余剰資金=なくなっても生活に支障がないお金」と考えるとわかりやすいでしょう。精神的に余裕を持って投資を続けるためには、生活資金を確保しておくことが大切です。
短期の値動きに振り回されない
投資で短期的な値下がりに動揺したとき、「資産を手放したい」と思うことがあるかもしれません。しかし、価格の上下は市場の自然な動きであり、長期的に見れば上下を繰り返しながら成長していくのが一般的です。
例えば、1年のうちに10%下がる年があっても、10年後には大きくプラスになっていることがあります。焦って売却すると、「安いときに売って高いときに買い戻す」という逆効果な行動につながるかもしれません。大切なのは、一時的な値動きに反応せず、長期の視点で淡々と積み立てを続けることです。
定期的に見直しを行う
ポートフォリオは一度作って終わりではなく、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。時間が経つと、株式や債券の値動きによって最初に決めた資産の比率が崩れていくことがあります。
例えば「株式50%・債券50%」で始めたものの、株価が上昇して「株式70%・債券30%」になると意図せずリスクが高くなります。年に1回程度、資産配分を元に戻す見直し(リバランス)を行うのがおすすめです。特に結婚や出産、転職や退職などライフイベントがあった際は、そのときの状況に合わせてリスク許容度を見直すとよいでしょう。
よくある質問
投資のポートフォリオとは何ですか?
ポートフォリオの理想的な割合はどれくらいですか?
詳細は、「投資のポートフォリオの参考例【リスク許容度別】」を参考にしてください。
ポートフォリオの作り方を教えてください。
1.投資の目的と期間を明確にする
2.自分のリスク許容度を把握する
3.資産配分を決める
4.投資先(具体的な商品)を選ぶ
詳細は、「 自分に合った投資のポートフォリオの作り方 」を参考にしてください。


