高校生が投資を始める方法!口座開設からNISAの使い方まで解説
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投資を始めたいと考える高校生のなかには、「自分の年齢で始められるのか」と疑問に感じる方がいるかもしれません。18歳以上であれば、自分ひとりで投資を始められます。17歳以下の場合、親権者の同意があれば投資を始めることが可能です。
2022年4月から、高校で金融教育の授業が始まりました。投資に関心を持つ高校生が増えていますが、正しい知識を持たずに投資を始めるのは注意が必要です。SNSなどで「投資で必ず儲かる」「稼げる」といった情報を見かけることがあるかもしれませんが、必ず儲かると言い切れる投資はありません。
投資には、リスクもあることを知っておくことが大切です。この記事では、投資の仕組みや注意点を説明しています。まずは基礎知識を学びながら、投資の理解を深めていきましょう。
- 投資を始める前に知っておきたい基礎知識
- 17歳以下の方が投資を始める方法
- 高校生が無理なく投資を続けるポイント
高校生(18歳以上)は自分の判断で投資ができる!
18歳以上であれば、親の同意なしに自分ひとりで投資を始められます。2022年4月1日、民法の改正により成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。これにより、18歳になった方は法律上「成人」として扱われ、親権者の同意がなくても自分の判断で契約を結べるようになりました。
投資に必要な証券口座の開設も、「契約」のひとつです。18歳以上であれば自分で証券会社に申し込み、口座を開設して投資を始められます。
未成年(17歳以下)は親の同意が必要
17歳以下の場合は民法上の「未成年者」にあたるため、投資を始めるには親権者の同意が必要です。具体的には、親権者が「未成年口座」を開設し、取引の管理や手続きに親が関与します。
「投資を始めたいが、親に相談しにくい」と感じる方もいるかもしれませんが、投資はギャンブルとは異なり、将来に向けた資産形成の手段のひとつです。「NISAを使って積立投資をしたい」「月1,000円から始めたい」など具体的な目的と金額を伝えると、親も理解しやすくなるでしょう。
今16歳・17歳でも、18歳の誕生日を迎えたときから単独での口座開設が可能になるため、誕生日が近い場合は、それを待ってから手続きするのもひとつの方法です。
高校生の投資事情|実際どれくらいの高校生が投資している?
高校生で投資を始めるとき、実際にどれくらいの高校生が投資しているか気になる方もいるかもしれません。実際に投資を始めている高校生は少数です。Studyplusトレンド研究所の調査によると、投資信託・外国株式・国内株式を保有している高校生の割合は、数%程度にとどまっています。
一方で、「投資に興味はある」という高校生は多い傾向です。同調査では、すでに投資を始めている割合が4.7%ですが、7割の高校生が投資に興味を持っていることがわかります。つまり、「やりたいけれど、まだ始められていない」という高校生が大多数を占めているといえるでしょう。
金融教育を受けた高校生のうち、「授業から影響を受けた」と答えた割合は3割にとどまっています。2022年度から、高校の家庭科では家計管理において資産運用の視点に触れることが追加されたため、今後さらに興味を持つ機会が増えるかもしれません。
高校生が投資を始める前に知っておきたい!投資の仕組み
ここでは、「投資ってそもそも何?」と思っている方向けに、投資の仕組みをわかりやすく説明します。
投資とは、企業や国にお金を預けて、その成長の恩恵を受け取る仕組み
投資とは、企業や国にお金を預けて、その成長の恩恵を受け取る仕組みのことです。
例えばあなたが、「この企業は将来もっと成長しそう」と思って企業の株を買ったとしましょう。その企業が成長して利益を上げると、株の価値が上がったり、配当金という利益の一部が受け取れたりするようになります。このように、お金を動かすことで新たな価値を生み出す行為が投資です。
貯金と投資の大きな違いは、投資はお金が大きく増える可能性がある代わりに減るリスクもある点です。リスクがあることを理解し、無理のない範囲で投資をすることが大切です。
投資によってどうやってお金が増える?
投資でお金が増えるルートは、大きく「値上がり益(キャピタルゲイン)」と「配当金・分配金(インカムゲイン)」があります。
値上がり益(キャピタルゲイン)
買ったときより高い値段で売れた場合に得られる利益。
1,000円で買った株が1,500円になったとき、500円の利益が出る。
配当金・分配金(インカムゲイン)
保有しているだけで定期的に受け取れる利益。
銀行の利息に近いイメージだが、利率が異なる。
値上がり益は配当金・分配金よりも大きな利益が出やすいですが、元本割れする可能性があります。配当金・分配金は安定した収益を継続的に得やすい一方で、大きな利益を得にくいという側面があります。
代表的な投資対象
投資方法には、以下のような種類があります。
| 投資信託 | 専門家が投資家から集めたお金を まとめて運用する商品。 少額(100円〜)から始められ、 分散投資が可能。 |
|---|---|
| 株式投資 | 企業の株を購入し、株の値上がり益や 配当金、株主優待を狙う。 銘柄選定の自由度が高い反面、 価格変動リスクも大きくなる。 |
| 債券投資 | 国や企業にお金を貸し出し、 定期的に利子を受け取る投資。 |
投資初心者の方には、少額から始められる投資信託がおすすめです。
投資には利益が出る可能性とリスクがある
投資は利益が得られる可能性がある一方で、購入した金融商品の価値が下がることもあります。
例えば株価は、企業の業績や経済状況などの影響を受けて日々変動します。そのため、投資した金額よりも資産の価値が下がる「元本割れ」が起こる可能性があります。
投資を始める前には、利益だけでなくリスクもある点を理解しておくことが大切です。
投資のリスクを抑えるための重要な考え方「長期・積立・分散」
投資を始めるにあたって、「損をしたらどうしよう」と不安に思う方もいるかもしれません。投資で絶対に損しない方法は存在しません。しかし、「長期」「積立」「分散」投資という工夫によって、元本割れリスクを軽減することはできます。
ここでは、投資のリスクを抑えるために重要な考え方を説明します。
長期:長い時間をかけて資産を増やす
長期投資とは、金融商品を短期間で売買するのではなく、数十年といった長い期間保有する投資方法です。株式や投資信託の価格は短期的に上下することがありますが、長い期間で見ると価格の変動が平均化されやすくなります。
長期投資は、一時的な価格の下落の影響を受けにくいといわれています。特に高校生のように若い時期から投資を始める場合、長い時間を活用できる点がメリットです。
積立:毎月決まった金額をコツコツ投資する
積立投資とは、毎月決まった金額を定期的に投資していく方法です。例えば毎月1,000円や5,000円、同じ金額を継続して投資することで、価格が高いときは少なく、安いときは多く購入することになります。
積立投資は、価格変動の影響を抑えながら投資を続けやすいという特徴があります。投資信託は積立投資が利用できる場合が多く、初心者でも始めやすい投資方法とされています。
分散:投資先を分けてリスクを抑える
分散投資とは、投資先を1つに集中させるのではなく、複数の企業や資産に分けて投資する方法です。もし1つの企業にだけ投資していた場合、その企業の業績が悪化すると資産の価値が大きく下がる可能性があります。
一方、複数の企業や地域に投資を分散しておくと、特定の投資先が下落しても全体の影響を抑えやすくなります。投資信託は多くの企業や資産にまとめて投資する仕組みのため、初心者でも分散投資を行いやすい金融商品です。
利益が非課税になるNISAの仕組み
NISAとは、投資で得た利益が非課税になる国の制度です。通常、投資で利益が出ると約20%の税金がかかりますが、NISAの口座を使って投資すればその利益に税金がかかりません。
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があり、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円まで非課税で投資できます。NISAの対象者は18歳以上のため、18歳の誕生日を迎えた高校生であれば、在学中から利用が可能です。
※2026年3月時点
【18歳以上の高校生向け】投資信託のやり方
18歳以上であれば、成年向けの取引口座を申し込めます。ここではNISA口座を開設して、投資信託の積立投資を月1,000円から始める流れを説明します。
1. 証券会社を選ぶ
まず、証券口座を開設する証券会社を選びましょう。高校生にはインターネット証券が向いています。店舗に行く必要がなく、スマートフォンだけで手続きが完結し、支払手数料を抑えやすいためです。多くの証券会社で100円や1,000円から積立でき、NISAも使えます。
2. 口座開設を申し込む
証券会社が決まったら、口座開設を申し込みましょう。スマートフォンで10〜15分ほどで完了します。口座開設の際は、以下を用意しておきましょう。
- メールアドレス
- マイナンバーカード(または本人確認書類+マイナンバー通知カード)
- 銀行口座の情報(入金設定で使用)
口座開設の申し込みの流れは、以下のとおりです。
- WEBサイトから「口座開設」を選択
- 氏名・住所・生年月日などの基本情報を入力
- 「NISA口座を開設する」にチェックを入れる
- マイナンバーカードをスマートフォンで撮影して提出
- 内容を確認して送信
申込後は審査が行われます。審査が完了すると、数日ほどでログイン情報がメールなどで届きます。
3. 証券口座にお金を入金する
申込後、メールなどでログインIDが届きます。その情報を使って証券口座にログインしてください。口座が使えるようになったら、投資に使うお金を入金します。
証券会社と同じ銀行口座を持っている場合、自動入出金サービスを利用できます。株や投資信託の買い付けをした際に自動で銀行口座から証券口座にお金が移動する仕組みです。
そのほかにも銀行口座からの振り込み、またはアプリ上のインターネットバンキング機能などで入金できます。最初の入金は1,000〜5,000円程度から始められます。金額はあとで変更することもできるため、投資に慣れるまでは少額で行うのがおすすめです。
4. 積立投資をする投資信託を選ぶ
口座に入金したら、積立投資をする投資信託を選びます。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用し、その運用成果を分配する「金融商品」のことです。
高校生・初心者の場合は、次のようなポイントを確認して選ぶとよいでしょう。
- 長期投資を前提とした投資信託
- 信託報酬(運用コスト)が低い商品
- 複数の資産に分散投資している商品
投資信託は1つの商品で多くの資産に投資できるため、リスクを分散しながら投資を行いやすいというメリットがあります。
5. 積立金額・積立日を設定してスタートする
投資信託を選んだら、積立投資の設定を行います。積立投資では、毎月決まった金額を自動で投資する仕組みを利用できます。
おもに設定する項目は、以下のとおりです。
- 積立投資をする投資信託
- 毎月の積立金額
- 積立日(毎月の購入日)
毎月1,000円を、同じ投資信託に積み立てる設定を行います。設定が完了すれば、投資信託の積立投資がスタートします。積立日の設定をしたら毎月自動で引き落とされる仕組みになるため、証券口座への入金忘れに注意しましょう。
積立投資は長期的な資産形成を目的とする方法のため、短期間の値動きに左右されず、定期的に運用状況を確認しながら続けていくことが大切です。
未成年(17歳以下)の高校生が投資を始める方法
17歳以下の高校生は、18歳以上の方のように自分名義の通常口座を開設することはできません。ただし、親権者の同意があれば「未成年口座」を利用して投資を始めることは可能です。
未成年口座とは?
親権者の管理のもとで未成年が株式や投資信託などの取引を行える口座
未成年口座を開設するとき、親権者が同じ証券会社の口座を持っていることが条件になる場合があります。これは、未成年の取引を親権者が管理・確認できるようにするためです。
もし親権者が証券口座を持っていない場合は、先に親権者が口座を開設する必要があります。未成年の方が投資を始めるまでの流れは以下のとおりです。
- 親権者の口座を開設する
- 証券会社のWEBサイトから親権者が未成年口座の開設を申し込む
- 証券会社による審査が行われる
- 未成年口座が開設され、株式や投資信託などの金融商品を購入できるようになる
申し込みの際には、未成年本人と親権者の本人確認書類やマイナンバーなどの提出が求められます。取引は親権者の管理のもとで行われるため、投資を始める際は家族で相談しながら進めることが大切です。
高校生が投資をするときの注意点
ここでは、高校生が投資をするときの注意点を説明します。
生活費や学費に影響しないお金で行う
投資は、すぐに使う予定がない余剰資金で行うことが基本です。生活費や学費など、日常生活に必要なお金を投資に使うのは避けましょう。
数カ月〜数年以内に使う予定のあるお金を投資に回すと、現金が必要となり取り崩すタイミングで投資信託の価格が下がっている可能性があります。アルバイト代やお小遣いなどのなかで、なくなっても生活に影響しない範囲のお金で始めることが大切です。
短期間で大きな利益を狙わない
SNSや動画サイトでは「短期間で大きく稼げる」といった投資の情報が見られることがあります。しかし、短期売買は価格の変動が大きく、初心者にとってリスクが高い場合があります。
高校生が投資を始める場合は、長期的に資産を増やしていく「長期投資」の考え方を理解することが重要です。短期間で大きな利益を狙うことは避けましょう。
SNSなどの「必ず儲かる話」には絶対に乗らない
SNSやDMで「必ず儲かる投資がある」「簡単に月○万円稼げる」といった話を見かけることがあるかもしれません。しかし、投資で必ず儲かると言い切れる方法はありません。
SNSを通じた「暗号資産(仮想通貨)に投資すれば月○万円稼げる」「海外の不動産事業に投資すれば1年後に○倍になる」といった誘いには注意が必要です。多額の損失が発生したり、業者と連絡がつかなくなったりするトラブルが報告されています。
「知人からの紹介で絶対儲かる」「誰かを紹介すると報酬がもらえる」といった誘いを受けるケースもあります。知人関係を利用した勧誘には、特に注意しましょう。情報を確認するときは、金融機関や公的機関などの信頼できる情報源を参考にしてください。
利益が出たら税金がかかる場合がある
投資で利益が出た場合、原則として約20%の税金がかかります。ただし、口座の種類によって対応が異なります。NISA口座は利益に税金がかかりませんが、特定口座や一般口座の場合、税金がかかる点に注意が必要です。
また、投資の利益が一定の所得額を得ると親の扶養から外れる可能性があります。扶養から外れると親の税負担が増えることになるため、利益が出始めたら親と一緒に確認しましょう。
勉強して少しずつ投資の知識を増やしていこう
投資は、始めたあとも少しずつ知識を深めていくことが大切です。知識がないまま「なんとなく」で続けていると、相場が荒れたときに正しい判断ができなくなります。
投資の勉強を続けるためには、以下を参考にするとよいでしょう。
- 金融庁のWEBサイト
- 証券会社や金融機関の学習コンテンツ
- 書籍
- YouTube(証券会社や金融機関のチャンネルを中心に)
SNSの投資インフルエンサーの情報を見かけることもあるかもしれませんが、そのまま信じないように注意してください。「利益報告」や「おすすめ銘柄」などの情報には、広告目的や誇張が含まれていることがあります。情報の出所を確認し、公的機関や信頼性の高いソースを優先する習慣をつけましょう。
よくある質問
高校生でも投資はできますか?
高校生が株を買うことはできますか?
高校生が投資をして失敗しないためにはどうすればいいですか?
高校生ができる投資のやり方を教えてください。
18歳以上であれば自分名義の口座を開設でき、17歳以下の場合は未成年口座を利用します。初心者の場合は少額から積立投資ができる投資信託などを利用し、長期的な視点で資産形成を目指す方法が一般的です。



